現役マーケッターだから気づく、やってはいけない「効果測定3つの間違い」


"アクセス数"を鵜呑みにすると痛い目に・・・

あなたは、ご自分のサイトのアクセス数をチェックされているでしょうか?
効果測定に興味があるくらいですから、少なくともアクセス解析ツールなどを使って、アクセス数は把握していることと思います。

アクセス数は、基本的に「人気のあるページ」を知るための指標です。
しかし、広告などをつかって意図的に(あるページへ)誘導させている場合、

  アクセス数が多い=人気のあるページ

にはなりません。当然ですよね。
アクセス数はとても大切な数字なのですが、正しく活用するためには「その数字の意味」を知っておかなければなりません

 

仮に、あなたが販売している商品に資料請求申し込みページがあったとしましょう。
そして、資料請求申し込みページへのアクセス数が1000で、そこからの申し込み数が50件だったと仮定しましょう。

そうすると、成約率(資料請求の申し込み率)は、50÷100=5% になります。

あなたはこれを見て、「おお〜、高い数字だなぁ〜」と思われましたでしょうか?
もしそう思われたなら、あなたはとてもセンスがありますね。

一般的に、成約率が5%というのは、高い数字です。優秀です。

 

しかし、これだけでは一概に「高い」とは言い切れないのが真実なのです。
なぜなら、「どんな人がアクセスしたのか?」によるからです。

もし、このページにアクセスした1000人が、何も予備知識がないままイキナリこのページを見せられて、その結果が 成約率5% だったのならとても高い数字です。

逆に、このページにアクセスした1000人が、すでに資料請求したい気持ちになっていて、それから資料請求ページを見てその結果が成約率5%だったとしたら、、、、、

どうでしょうか?


1000人全員が、資料請求したい気持ちになっていたにも関わらず、成約率が5%、つまり20人に1人しか申し込まなかったのです。

これって、とても低い数字ですよね。

 

同じ「成約率5%」というデータでも、「アクセスの質」によってその意味がまったく違ってくるのです。

今回の場合、質の良い1000アクセスがあるのですから、成約率は20%超を目指さなければいけません。(本当に良質な資料請求申し込みページというのは、30%を超えることが多々あります。)

そうすると「成約率5%達成」にぬか喜びすることなく、資料請求申し込みページの内容やデザインを変更しなければいけないという危機感が生まれます。

 

正しく効果測定をしていないと、「アクセスの質が悪いのか?それともページの質が悪いのか?」の判断がとても難しくなります。
だからこそ、アクセスの質を知ることは本当に大事なのです。

たとえ、どんなに高機能なツールを使って効果測定をしたとしても、このポイントを抑えていなければ、全く意味がありません。
この例で言うと、本来ならもっと高い数字を見込めるのに、「やったー! 成約率が5%もあるぞ!」とそこで満足してしまいます。非常にもったいないですよね。

「アクセス数」という数字だけを見ていると、大切なことを見逃してしまうときがあります。ぜひ注意してください。

 

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